私のご主人様Ⅲ
(おまけ)
「信洋さん昔も似たようなことやってあーして若にしめられてんだよ。かれこれ10回目かな」
「…信洋さん、バカなんすか」
廊下の角に隠れて様子を見ていたが、キレた若に信洋さんが殴られて気絶した。
思わずため息をついた俺に対して奏多さんは慣れた感じだ。
「あれ、近くにいたら若に八つ当たりされるから逃げたもん勝ち。信洋さんが若をおちょくった時は逃げなよ?」
「あー…はい」
下らない…。本当にくだらねぇ…。
またため息をこぼす。信洋さん、若で遊ぼうとするのやめればいいのに…。
「さてと。琴音ちゃんの様子見ないといけないし、戻ろうか」
「はい」
若がこちらに気づく前に琴音の部屋に戻った。