私のご主人様Ⅲ

「…ッチ」

なんだってんだ。俺は琴音に何を求めてんだ…。

訳がわからないまま、部屋にたどり着きベッドに腰かける。

とにかく、今すべきことは舛田組の残党を片付け、残りをどうするか。管轄をどうするかだ。

どのみち今のままでは琴音も梨々香も学校にはもちろん、外には出せねぇ。

あいつらの日常を戻すためにもこの問題を片付けることが先決。

この感情も、琴音に対するもやもやもすべてそれから考えればいい。

あいつが逃げることはないのだから。

ベッドに横になり、目を閉じる。

久しぶりに見た夢は、“あいつ”の夢で更にもやもやが増すことになった…。

季龍side end
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