私のご主人様Ⅲ

「ことねぇ、お昼なに作るの?」

「……………」

どうしようかな。

昨日の夜、暁くんと奏多さんにぐちぐち言われながら食材を注文したけど、届くのは3時。今ある食材は冷蔵庫にある分だけなんだよね…。

何あるかもよくわからないので台所に移動して、梨々香ちゃんと冷蔵庫を覗き込む。

「うーん、玉ねぎ、ニンジン、ピーマン…卵賞味期限切れてるし…」

「…」

あとあるものと言えばベーコンとハム?

うーん、お米あったかなぁ…。米びつを覗いたら足りなかった…。

どうしようかな?

「何やってんだお前ら」

「あ、お兄ちゃん」

「琴音、お前もう大丈夫なのか」

「コクコク」

台所のドアのところに立ってた季龍さんに顔を向ける。

いつの間に?首をかしげていると季龍さんに額を触られる。熱もうないのに…。これ朝から何回目だろう。
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