私のご主人様Ⅲ
「琴音ちゃんもういいんすか?」
「琴音ちゃんの手料理かぁ。なんか久しぶりな気がするな」
「無理するなよ?」
口々に声をかけてくれて、頭を撫でてくれる人もいた。
そして、ちょっと具が少ないナポリタンは飛ぶように売れて、気持ちよく完食された。
おかわり争奪戦まで起きてて、見てるこっちがヒヤヒヤする。
「琴音、ちゃんと食べろ」
「薬は飲んどきなよ」
両側にいる暁くんと奏多さんはもう食べ終わって私が食べ終わるのを待ってくれている。
もちろん私が食べてるのは、暁くんが作ってくれた雑炊です。卵はないけど、充分おいしい。
でも熱くてすぐには食べられない。それでもなるべく早く!と思ったら火傷しました。いてて…。
もちろん呆れられて、ちびちびと食べ進めた。