私のご主人様Ⅲ
「男子!一旦教室出て!女子から浴衣着替えるよ!」
理解していないまま、華さんの号令でぞろぞろと教室を出ていく男子生徒。残った女子は、すぐに制服を脱ぎはじめる。
「ほら、琴も早く!」
「???」
「琴、厨房入れないからレジ係!接客班がまたやらかしたら嫌だから!」
そんなことを言いながら制服を脱がしにかかってくる華さんに我にかえって自分で着替えはじめる。
浴衣は久しぶりだなぁ…。着物はいつもですが。
「あれ、琴自分で着れちゃう人かー。つまんない」
「琴音ちゃん触っていい??」
何やら危険な予感。
もちろん首を横に振って、大急ぎで浴衣を着た。いつもより軽いから変な感じがする…。
「あ、琴音ちゃん髪の毛やらせて~」
「早くしなよ?男子もやんないとだし。…ちょっと接客班!なによそのだらしない着付けは!」
華さんはなんかもめてる接客班の方に怒鳴りに向かう。
その間に麻琴さんに髪の毛を結われて写真までとられた。