私のご主人様Ⅲ
「葉月さん、バイトしながらでしょう?寝れた?」
「コクコク」
…どうやら心配されていたようです。
残れない理由を考える上で、もっともらしい嘘をつくためにいろいろ考えた。
考え付いたのが、生活のために学校終わりに清掃のバイトをしてるというものだった。
あっさりと納得され、残れなくても反感を買うことはなく、ちょこちょこと仕事を回してくれる。
接客班だったらこうはならなかったなと、少し安心できた。
「葉月ちゃーん!あーんして~」
「今作ったんだよ~」
タッパーを片手に走ってきた2人に言われるがまま口を開けると、なにかを放り込まれてすぐに口を閉じる。
ッ!?か、辛いッ!!
口を押さえて思わず自分の席に戻ってお茶で流し込む。
なにか分からないうちに流し込んでしまったせいで何を食べさせてくれたのか分からない。でも、まだ口の中ヒリヒリする…。