消防カレ士との付き合い方
『あ、砂羽(さわ)ちゃん、おはよう。』
振り返ると、あくびをしてる眠そうな砂羽ちゃんがいた。
緩いウェーブの長い黒髪を掻き上げるその姿は、容姿端麗、私の自慢の親友だ。
『日和聞いた?始業式の後、防災訓練あるんだってさ。』
教室まで歩きながら、砂羽ちゃんは言う。
『防災訓練?知らなかったな。』
『防災って事はさ、きっと消防士さんくるよね?』
砂羽ちゃんの目は、キラキラと期待に満ちあふれていた。
カッコいい人来ないかな〜なんて、砂羽ちゃんは鼻歌まで歌っている。
そ 砂羽ちゃんは、働く歳上の男の人に目がないのだ。