「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
キルクークは微笑んで見つめて続けた。

「あなたが俺のもとに嫁ぐためには、この国の王子が必要でしょう?」

「そりゃ・・そうだけど・・アーシャに好きな人がいたなんてはじめて聞いたぞ?」

「隣国の王女がアーシャに興味があると言ってるのを聞いたんですよ。」

・・

「え、それってあの褐色の?」

「違いますよ、もっと由緒正しい王国の王女です。今は王子の不在を補っているそうで今、丁度こちらに滞在されているんです。」

「へぇ・・。」

っていうか、よく知ってるな・・

「その人とアーシャは会ったことが・・?」

「ありませんね、けど、アーシャは絶対に気に入りますよ。」

なぜそんな自信が・・?

キルクークは、ふいにローレルの額に唇を落とした。

「すぐに合わせましょう。」
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