「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
カインは本気ですかと何度も言ったが、、、

俺は本気だ。

というか女に勃たなくなった理由は間違いなくそれしかないのだから、こうするしかないという気もするのだ。

っていうかしたいのだ。

俺が。

「いいか、カイン。俺は修行だ、修行にでるんだ。」

カインは俺の旅支度を手伝いながら不満げに言った。

「修行でございますか・・。」

「そうだ、俺は他国を知り、男を磨き、更にはゆくゆく父王の後を継いで国を守る良き王となるために、学びに行くのだ。」

「口ではそうおっしゃっても、ローレル王子のお側に行きたいだけでは・・。」

「何か言ったか?!」

「いえ・・。」

そう、俺は考えたのだ。

ローレルをこのままにしていたら、おいおい誰か良からぬ者に攫われるのは目に見えている。
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