「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
お、終わったー?

口づけってーこんななんだ・・

恐る恐る目を開く。

・・・

ローレルはギョッとして目を瞬かせた。

「なん・・!」

キルクークが腕を組んで僕を見ていた。

それは、もうこの世のものとは思えないほどの極上の例えようのない幸せな顔をして。

こっちが恥ずかしくなるっだろっ!

ローレルはバッと背を向けてベッドに向かって駆け出した。

ボスんと音を立て大きな天蓋ベッドに倒れこみ、クッションに顔を埋める。

こんなー

こういうことを僕がするなんてー

「ローレル、愛してる。」

「・・分かったよ!」

繰り返される言葉も、恥ずかしさに顔を見ることもできない。

何とかそう返して苦虫を噛むみたいに顔をくしゃくしゃに歪めた。

「もうっ、もう寝るっ!」
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