「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
アーシャのことも任せろって言って、何もかも放ったらかしで・・

あいつと1週間も離れるなんて、1日だってなかった。。

寂しい、

ってよりも・・

胸がギュウッと締め付けられて、僕は身をかがめた。

そしたら・・

泣きそうになって、眉間を絞って顔を振った。

知らないよ、あんなヤツ!

知るもんか!

「僕、結婚したい人ができたんだけど。」

その衝撃の発言は、父さまと母さまとアーシャの4人で囲んだディナーの最中に発された。

みな呆然として、アーシャに目を向ける。

「え?」

と、僕よりも先に王の姿である母さまが口を開いた。

「なんですって?もう一度言って。」

アーシャはナイフとフォークを置いて、ナプキンで口元をぬぐいながら言った。

「僕、結婚したい人ができた。」
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