「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
全て分かってるっていうようにアーシャは微笑んで言った。

「姉さんは男の姿が嫌なんだろ?じゃあ、もうやめちゃえば良いんだ。お嫁に行ったら、やめられる。そういう相手、いないの?」

・・

「いた・・けど・・いなくなった。」

ローレルは俯いて目を泳がせた。

だって、どうしたら良いの?

キルクークが何処の誰かも分からない。

全てが偽りだった。

僕に言っていた愛の言葉だって、もしかしたら

僕の魔法や、僕の気持ちを十分弄んだから、もう面白くなくなったからー

「キルクークが好きだったの?」

アーシャの言葉に、ローレルはハッと顔を上げた。

「え・・なん・・。」

アーシャは、はあとため息をついて微笑した。

「姉さん分かりやすすぎ。」
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