「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
アーシャはジュアンの外見と外面に騙されてるんだ。

こいつは実は木登りも俺より上手だし運動神経抜群で男勝りで腹黒で・・実は俺と同じくらい遊んでる奴なのに・・。

その天使で清楚な容姿が全てごまかして見せるんだよな。

まぁ、言わないけど。

こいつらにはうまくいってもらわないと俺が困るからな。

「って、雑務ならちゃんとこなしてる。王位を継ぐのもそのつもりで帰って来たんだ。とにかく、俺はローレルを・・」

「王子、良いですか?」

カインはピシリと指をさして言った。

「指をさすな。」

小さい声で反発したが、聞く耳などもたないことはわかっている。

なまじっか子供の頃から一緒にいるから、こいつには今ひとつ逆らえないんだよな・・。

「ローレル王女を我が国へ迎えるには準備というものがあります。今日決めて明日迎えに行くというわけにはいかないのです。まだ、正式に求婚も届け出ていませんしね。」
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