「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「すぐ届け出てくれ。むしろ準備などいらない。俺が迎えに行く!」

「王子、良いですか?物事には順序というものがあるのです。まずは、求婚を届け出て、お返事を待つ。その間にすでにお返事をいただいているアーシャ王子とジュアンさまのご結婚が先に進むでしょう。」

「何でだ!」

俺は噛みつくように言った。

これだけは黙ってられない。

こいつの結婚を待ってたら、1年経ってしまうだろ!

冗談じゃない。

ローレルには、「待ってろ」って言って出て来たんだぞ。

絶対、不安になってる・・

いや、もしも、もしもだ!!

心変わりされでもしたらどうするんだ!!!!!

「そうですわよ、お兄様。もう子供じゃないんだから、辛抱なさって。」
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