「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「それに」

カインがいいアイデアだというように顔を上げて微笑んだ。

「ジュアンさまの結婚式にご参加の際にローレルさまともお会いできるじゃないですか。」

・・・

「ジョーダンじゃない!!!」

馬鹿言うなよ!

俺はついこの間まであの国で直属侍従をしてたんだぞ?

それもローレル付きの。

それが、何の前触れもなく、唐突に姿を消して、・・今頃届け出ていたプロフィールも全て偽りだったと明らかになってるはずだし・・。

「そんな中で、どうも王子のキルクークです。って挨拶するのか?かっこ悪いだろ?いいや、かっこ悪いね。」

だいたい、ローレルとの再会のシチュエーションは決めてるんだ。

まずは、王と王女に謁見をたまわり、ローレル抜きで真実を打ち明け、正式に結婚を申し込む。
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