「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
は・・!

カインが冷ややかな目で俺を見上げている。

・・・

「な、なんだ。」

「いえ、何か良からぬ妄想でもなさっていたのではないかと思いまして。」

「よ、良からぬとは何だ良からぬとは・・。」

良からぬ・・

もう頭の中でローレル=王女に変換している自分がいる。

そうだったら、全て解決なのだが・・

まあ王子であったとしても・・

俺はアレなら抱けるのではないかという気も・・

「・・カイン。」

「はい?」

「お前、男を相手にしたことはあるか?」

・・・

カインは一つ間を置いて、「はい?」と尻上がりに言葉を紡いだ。

「何を気持ちの悪いことをおっしゃって・・王子?まさか・・。」

「いや、違うぞ!別にローレルを襲おうとか考えているのではないぞ?ただ単にその一般的な意見をだな・・。」
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