「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
その手紙が届いてから3ヶ月ほど経った頃、アーシャとジュアンという王女との結婚が正式に決まった。

幾度かお会いしたけど、確かに・・

可愛くて花の精霊のように可憐な方。

アーシャと同じ15歳だというから驚いた。

そんな若さでもう他国に嫁ごうだなんて・・偉い。

「我が国に慣れるまでのしばらくの間は、勉学がてらゆっくりと親しんでいくと良い。」

父さまが言うと王女はまるでつぼみがほころぶような笑顔で答えた。

「ご厚情ありがとうございます、ですが、少しでも早くアーシャさまのお役に立てる妃となりたいのでどうぞ厳しく仰ってくださいませ。」

アーシャもそうだけど、本当に15歳とは思えない。

これは良い王と王妃になるかもしれぬ、と周囲の人たちも今から歯に絹着せぬ物言いだし。

そうなってくると・・

僕は何だか居心地が悪い。

今までは、僕が後継として重要視されていたのにさ・・
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