「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
父さまたちの後を継いで王になるつもりなんか1ミリもないけど・・

キルクークのせいだからな・・!

「姉さん、まだキルクークから連絡ないの?」

幸せの絶頂にいるアーシャが、太陽のような微笑みで問いかけた。

僕はふいっと顔をそらして言った。

「ない。」

半年だけって言ったのに・・

もう3ヶ月だぞ?

後3ヶ月しかないんだからな!

「ところでさ。」

アーシャがキラキラした目で言う時は大抵ろくなことじゃないんだ。

僕はそれを知ってるから、聞こえないふりで歩き出した。

「ちょっと聞いてよ、すごいことなんだってば!「

「父さまの手伝いで用があるんだよ。」

嘘だけど

「またまたぁ、ジュアンのさ、お兄さんの話しただろ?」
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