「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
そんなうまい話が・・

「あるわけない・・。」

「だからジュアンは急いでるんだよ。僕たちが結婚しないと話は進まないらしいからさ、お兄さんにも毎日急かされてるらしいよ。」

まさかー

けど

考えてみたらそうだ。

キルクークは横柄でどことなく気品もあって身のこなしもエレガントで・・

王子?

それなら、合点がいく。

けど、直属侍従として・・王子が4年も?

4年も国を離れてたってのか・・?

「信じられ・・ない。」

「だったら、自分の目で確かめてみれば?」

・・・

自分の目で・・?

「でも・・。」

キルクークは何も言わずに出て行ったのに・・

僕が・・押しかけてくのは何か・・

「待ってろって言われたし・・。」

そう呟くと、アーシャはバカだなーと言って、肩を叩いた。

「姉さんは待ってろって言われたらずっと大人しく待ってるの?まだ3ヶ月、まぁ、どれだけ順調に進んでも5ヶ月はかかるだろうけどね。」

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