「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
カインは平然と腕時計をみやってから紅茶の準備を始める。

「そう仰られましても。私はこれが仕事ですので。」

「クビだクビ。他の奴に侍従をやってもらう!」

「おやおや。」

いっつもこうだ。

カインはいつも俺のいうことなど相手にしない。

むしろ、適当にあしらって、俺のことをさらに怒らせて楽しんでるんだ。

この鬼畜め!

「じゃあ、少しおヒマをいただいても良いということですね?」

「勝手にすれば良いだろ、っていうかクビだ!」

カインは用意を始めていた紅茶セットを棚に戻して、きっちりと会釈した。

「よかった、では私はこれでしばらく王子のお守りから解放されるというわけですね。」

「お守りっておま、失礼な!」

っていうか?

ずいぶん、今日は乗ってくるな。
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