「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「我が変態王子にご挨拶を。」

カインのやつ初対面の侍従になんてことを・・

そう思って顔を上げた男を振り仰いだ。

・・・

「はじめまして。」

男は美しい立ち姿で会釈すると微笑んだ。

懐かしく、艶かしい涙を浮かべた微笑みで。

「まだ待たすつもりか・・?」

「ローレ・・。」

ローレルはすんと鼻をすすって続けた。

「今日からお世話になります。」

俺は立ち上がり、駆け寄った。

まさかー

そんなバカな

だって・・

「今日からは僕が侍従だからな。」

そう言い終えるのを待たずに、キルクークはローレルを抱きしめた。

「お、王子っ、ローレルさまは今は男の方ですよっ!」

カインが慌てて言ったけど、そんなことはどうだっていい。

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