「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
俺は、こくりとうなづいた。

「もらおう。」

「よっしゃ、124ペカだ。」

「カイン・・あ・・。」

俺は振り返り、いつもはそばにいるはずのその姿がないことに気がついた。

今更

「・・店主、今は金を持っていなかったようだ。」

いつもはカインが支払いをするから、そも金というものを見たこともないのだが・・

そうか・・

カインに金を用意させることを失念していたな・・。

「なんだって?」

「今は用意がないと言ったのだ。」

「なんだよ、金がないんなら用はねぇよ、行った行った。」

先ほどまでの愛想の良さがまるで嘘のように態度が豹変する。

その店主を見やり、俺はうーんと唸った。

「では、それはどうなる?」

「どうなるもこうなるも、あんたには関係ない。金がない奴ぁお呼びでないんだよ。」
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