「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
あーもうっ

ローレルはぐしゃぐしゃと髪をかき乱しながらソファーへと向かった。

こんな姿、誰かに見られたら恥ずかしくて死んでしまう。。。

キルクークはくすくすと笑いながら、部屋の扉を見て回りはじめた。

いつもの確認作業だ。

王族の者は0時から6時の間、自室から出ることはない、そういうしきたりだ。

部屋の戸締りを厳重にして、窓も閉めきる。

部屋の中には、直属侍従と2人だけになるんだ。

・・・

キルクーク・・と?

ローレルは恐る恐る部屋の扉や窓を見て回るキルクークを目で追った。

なんか・・今日のキルクークは変だ。。

ちょっと・・

いや、だいぶんいつもよりも

ヘンタイというか・・

「どうしました?」

ローレルの視線に気がついたキルクークが、幾重にもなったカーテンをひとつずつ閉めていきながら、含み笑って問いかけた。
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