「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「っ、べ、別にっ?!」

からかってるんだ、そう、いつものことだ。

キルクークは、最後の確認をしてキリッと姿勢を正した。

「確認できました。」

「うん、ありがとう。」

「後、10分ほどですが、お湯浴みは後になさいますか?」

腕時計を見やりながら言う。

ローレルはうんとうなづいて肘掛に肘をついた。

「お前もちょっと休めば?」

「そうですか?」

「うん、どうぞ。」

自分の前のソファーを手で示すと、キルクークはでは、と前置いて腰掛けた。

4年・・かぁ・・

キルクークの姿を見ながら、ローレルはふいにその歳月を彷彿した。

前の侍従が体力の低下を理由に退職を願い出た時にはどうなるかと・・思ったんだよな。

けど、キルクークを紹介されて・・
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