「王女さまは男のコ？！〜両刀使いの執事は××〜

「まさかそんな」

0時の時を知らす鐘が鳴った。

それと同時に

ローレルの体が、目の眩むような輝く光に包まれる。

キルクークは、いつものように腕時計でその時刻を確認してから部屋の中を見回した。

誰もいない、異常はない。

それを確認して、再び目の前のソファーに腰掛けた光の中のローレルに視線を戻した。

「どういうことだよ。」

まるで光のことなどおかまいなしに、まだ眩さに包まれたローレルが言った。

光がゆっくりと引いていく。

美しい黄金の長い髪

そして華奢な輪郭の女が

そこにいたのは、ナイトドレスの似合う17歳の王女、ローレルだった。