「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
ローレルは髪をかきあげてもう一度言った。

「どういう意味?」

キルクークは、見惚れてしまいそうになるのを必死に堪えながら答えた。

「そのままの意味ですよ。」

「そのまま?」

「ええ。」

微笑んで、キルクークはローレルの前に跪いた。

ああ・・

俺の美しい人。。

あなたの真実の姿を知っているのはこの俺だけ。

あの20歳の夜に感じたローレルに対する恋愛感情が間違っていなかったと知った時の喜びと衝撃は未だ忘れることはできない。

ローレルを見上げて、キルクークは言った。

「あなたが大人のレディになるのをずっと待っていた。」

もう、これ以上抑えることなどできるわけもない。

ローレルはキョトンとしているが、かまうものか。

キルクークは続けて手を伸ばし囁いた。

「俺の妻になってくれ。」
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