「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
だって・・

キルクークが本気で自分のことを好きだなんて・・

考えたこと・・

なかった、わけ・・ではないけど。

でも・・・・・

「俺を異性として見ることはできない?」

そう言って、悲しげに眉根を寄せる。

う・・

何か、僕が悪いみたいじゃないか・・。

「いや・・そういうわけじゃないけど・・。」

って、こういう言い方をすると受け入れているみたいにとられるんじゃ・・

思った通り、キルクークは嬉しげに恍惚に満ちた顔でローレルを見つめている。

「あああ、ようやく、願いが叶った!」

と、声を上げて膝を立て、ローレルにぐんと近づく。

「すぐにあなたの全てが欲しいとは申しません、ですがせめて唇にあなたの情けを・・。」
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