「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「約束の口づけを頂いても・・?」

・・怖すぎて、顔があげられないっていうのに、キルクークはそんなことおかまいなしだ。

頬に当てた手はすべやかで少しひやりとしている。

そして、無理やりではなく、顔を上げさせようとしているのを感じた。

「ぼ・・僕は・・。」

男で、いや、女なんだけど・・

でも、日常生活のほとんどは男だし・・

朝が来たらまた男に戻ってしまうし

寝てる間だけ女に戻るなんて・・こんなのじゃまともな恋人期間なんか(はっ?!なんで恋人期間なんて・・キルクークと?もう付き合う気でいるのか僕は?!)・・。

「ローレル、怖がる必要などない。」

気づけば目の前にキルクークの顔があった。

ローレルは瞳をぎゅっと閉じた。

キス・・

いいのかな・・こんな・・
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