「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
キルクークの目がマジで、それが本気の言葉なんだってことは分かった。

男同士でも平気だなんてーこいつ、本気でどうかしてる。

ローレルが本当は王女だということを知る者は王家の者とそれぞれの専属侍従しか知らないのだ。

つまり

昼間、こいつがいちゃいちゃして来ようものなら・・

「あらぬ噂を流されるのは、お嫌でしょう?」

俺は願ったり叶ったりですが、と信じられない言葉を付け足して言った。

あらぬ噂ってー

「また今宵の楽しみにとっておきましょう。」

「た、楽しみって・・!」

キルクークはゆっくりとローレルに歩み寄り、顔を近づけた。

「想いは通じたと、思ってもよろしいですね?」

そして、頬にソッと口付けた。

ローレルは後ずさり頬に手を当てた。

「キルクーク・・!」
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