「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
ジュアンは完璧にカモフラージュだけど。

「お兄様お久しぶりです。」

15歳になる妹と会うのも4年ぶりだ。

「ああ、久しぶり。」

キルクークはソファに腰掛け答えた。

「まともに侍従をなさってるようで感心いたしましたよ。」

「お前がそう言うのなら間違いないな。俺もなかなか侍従というものが板についてきたと思ってる。」

そう言って微笑んだ。

だが、カインの前だと気を張らなくて良いというのは事実。

はぁ

自分が王子であるということなどうっかり忘れていたが・・。

「何かお飲みになられますか?」

「ああ、じゃあ紅茶を。」

「かしこまりました。」

「お兄様、ローレル王女様とはその後どうなのですか?」

興味津々という目で、ジュアンは問い、キルクークの前のソファに腰掛けた。
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