「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
キルクークのことは嫌いじゃない。

特別、異性として意識したことはなかったけど・・

でも、好きだって言われ続けて来たから(冗談だと思ってたけど)なんだか、それが本気なんだと分かっても受け入れることはできた。

私のことを、私の魔法のこともわかっていても、それでもこんなに愛してくれる人、私を理解してくれる人は他にはいないんじゃないかって、そう思えるほどには

キルクークのことをー

けど・・

こんな、

こんな無理やり・・

思わず涙が溢れてくる。

「・・お前なんか、嫌いだ。」

ローレルは呟いて、キルクークを睨んだ。

「ローレル・・・」

「僕の名前を呼ぶな。それに、僕に近づくな・・。」

キルクークが目を丸くしている。

こんなはっきりと拒絶を言葉にしたのははじめてだもんな。

きっとーびっくりしたはず。

けど、自分の心を整理したい。

そうする必要があるもの。
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