「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「男がー抱きたいなら他をあたれよ。僕には指一本触れるな。」

「俺が欲しいのはお前だけだ。」

キルクークは相変わらず、はっきりと言葉にする。

だから、冗談だ、からかわれてるって思ってたんだ。



「僕は、そういう趣味はない。」

「ローレル、悪かった・・怒らないでくれ。」

怒るな?

あんなことしといて?

「襲いかかって無理やり変なことしようとしたくせに・・!」

「それは・・」

近づこうとするキルクークに向かって手をかざして言った。

「近づくな!」

思わず足を止めるキルクークを見やり、ローレルはノロノロと立ち上がった。

震えるな足!腕!

「パーティーに・・行くけど、お前はついてくるな。」

そう、冷たく命じた。
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