「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
歴代女王が治める王国だったはずだ。

一夫多妻ならぬ一妻多夫の王国・・

「お前のような気の強い男の子種が欲しくなった。部屋に案内しなさい。」

・・

チャスと呼ばれた男も執事とはいえ、そういう相手なんだろう。

これは、絶対にローレルに近づけることはできないな。

かといってー

数いる男どもとチン比べされるなんてのも冗談じゃない。

「チャスが嫉妬するのでは?」

「まぁ、お前、意外と可愛いことを言うのね。」

「ついさっき、殺されそうになりましたからね。」

「大丈夫よ、私が欲しいものに文句は言わないわ。そう躾けてあるから。」

躾けーか。

大凡、想像はつくな。

前の俺ならばこういう女を屈服させることも楽しんでただろうが・・

今は違う。

それに厄介ごとに巻き込まれるのも面倒だし。
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