「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
キルクークに怒ってたはず・・なのに、こいつがいると安心できる自分がいる。

任せておけば大丈夫だって、なぜだかそう思えてくる・・。

キルクークは部屋の内鍵を見て回りながらソファに腰掛けたローレルを見やった。

美しい俺のローレル・・

男姿であっても・・そんなことどうでも良くなる。

これが、俺のものだったらー

そう思いたくなる。

ごほんと咳払いしてキルクークは口を開いた。

「すみませんでした・・あの、さっきは・・。」

ローレルは無言で肘をついて顔を背けている。

謝罪なんか聞く気もない・・だろうか。

そりゃそうだよな・・

女姿になるまで待つって言った舌の先も乾かないうちに襲ってるんだから・・謝罪なんか真実味がない、か・・

キルクークは頭をかいてもう一度繰り返した。

「悪かったよ・・許せ。」
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