「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
侍従のチャスが王女パレスの露出度の高いドレスを整えている。

まさか・・

王女ともあろう者がクローゼットなどに潜もうとは・・

「それが一国の王女のすることですか・・嘆かわしい。」

パレスは不敵に微笑んで腰に手を当てて言った。

「あら、侍従でありながら一国の王子に愛の告白をしている方が異常だと思うけど?」

チャスもなんだってこんな自由奔放で自分勝手な王女の言うことを聞くんだ!

カインなら一喝するぞ、絶対に。

『私には王子の心中図りかねますね、・・ヘンタイ。』

とかって冷ややかに言われるのを安易に想像できる。

「とにかく・・ご退室いただきたい。ここは王子のプライベートルームですので。」

「その、プライベートルームでふたりっきりでこれからナニをする気だったのかしら?」
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