午前0時、魔法が解けるまで。-ラブ♡スキャンダル-
「は〜、もう本当サイアク!すぐ泣くしうっざ。こんなのがマネージャーな上かおくんのカノジョとか、信じらんない!」
愚痴をこぼす女子高生のように東雲くんは吐き捨てて、そのまま事務所の談話室から大股で出ていってしまった。
「……そのうち、慣れると思うから」
静かになった部屋で、薫くんの声が虚しく響いた。
「先は長そうだがな」
東雲くんが出ていった扉を見つめて、3人分のため息が部屋を満たした。