午前0時、魔法が解けるまで。-ラブ♡スキャンダル-
「優衣ちゃんおはよう」
「おはようございます薫くん」
なんとか冷静を装って挨拶を返すけど、薫くんをまともに見ることができない。
普段下ろされている前髪が上げられていて色気が増して見える。
ダメだ、今は私はマネージャーとしてここにいるんだから動揺しちゃダメ。
「優衣ちゃん?大丈夫?」
薫くんを前にして固まってしまった私を不審に思ったのか、原因である本人が心配そうに顔を覗き込んでくる。