午前0時、魔法が解けるまで。-ラブ♡スキャンダル-


「あの子、かおくんの元カノ」


「へえー。…………………………………………元カノ!?」



車内に響き渡るくらいの大きな声を出してしまい、運転手のおじさんがびくりと肩を震わせていた。


私は慌てて頭を下げて東雲くんの方へ身を乗り出した。



「も、元カノって……え!?」


「ちょっと、声がデカい。うるさい。……僕達がユニットデビューする前だから、何年も前の話だけどね」



それを聞いて、私は全身から力が抜けるのを感じた。シートベルトの力従って自分の座席に再び腰を下ろす。



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