午前0時、魔法が解けるまで。-ラブ♡スキャンダル-
「どうしたの?優衣ちゃんから俺のとこに来るなんて珍しいね」
することのなくなった薫くんはそう言いながらぽす、と音を立ててベッドに座った。
私はその正面に立って、薫くんを見下ろす。
「薫くんに、会いたくなって……」
小さくそう言えば綺麗な宝石のような瞳と視線がぶつかって、恥ずかしさで思わずうつむいてしまう。
「……目、そらさないで。ちゃんと見て」
薫くんの大きな手が頬に触れて、優しい仕草で顔を上げさせられた。