午前0時、魔法が解けるまで。-ラブ♡スキャンダル-


「何で一般人なんかと付き合ってるのかしら」



何気なく吐き出したメイクさんの一言が突き刺さる。

ここに、その"砂川薫の恋人である一般人の女"がいることも知らない2人から目を逸らして、私はスカートの裾を握りしめた。


どうして私が薫くんと付き合えているのか――そんなの私が一番知りたい。


私なんて、背も小さくてスタイルも良いわけではない。顔だって平々凡々。

芸能界という華やかな場所では誰の目にも止まらないだろう。


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