午前0時、魔法が解けるまで。-ラブ♡スキャンダル-



「いいよ、そんなにかしこまらなくて。リラックスして」


肩を押されて、私は再び椅子に座ることになる。

城谷さんは近くにあった椅子を引きずってきて、私のすぐ隣のテーブルに配置してそこに腰を下ろした。


「君、砂川君の彼女なんだってね?」

「えっ!」


突然振られたその話題に思わず声を上げると、近くにいたスタッフさん数名が驚いたように振り向いた。


「す、すみません……」


カメラが回っている時でなくて良かった、と思いながらスタッフさん達に頭を下げると苦笑いと大丈夫ですという言葉が返ってくる。

芸能界って厳しいってよく聞くけど、ほんと現場によるんだなぁ。



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