午前0時、魔法が解けるまで。-ラブ♡スキャンダル-




『大丈夫……じゃないよね』

「……正直かなり落ち込んでますね」


ぽつり、とそうつぶやくと一瞬の沈黙のあと城谷さんのんー……と考え込むような声が聞こえてきた。


『俺でよければ、愚痴でも何でも聞くけど、迷惑かな?』

「え?そんな、迷惑なんてことはありませんけど……むしろ城谷さんにご迷惑では?」


何年もアイドルをやっているのだから、芸能界の事情に詳しいであろう彼に相談をするのが妥当だろう。

だけど出会ったばかりの人だし、いきなり突っ込んだ話をするのもはばかられる。



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