午前0時、魔法が解けるまで。-ラブ♡スキャンダル-
「白戸さん……」
「好き」
服越しに密着して、柔らかい女の子の感触とアルコールで上昇した体温が男の情欲を掻き立てる。
これ以上はまずいと思って離れようにも、なぜかそれができなかった。
「キス、して……触って、ほしい」
「……優衣、ちゃん」
名前を呼べば、じんわりと胸の奥が熱くなるのを感じる。まだ酒が抜けていないのだろうか。
「薫くん」
この場にはいない彼女の恋人の名前を、甘えた声で呼ばれるたびに胸が痛くなって、どうしようもない独占欲と嫉妬心が沸いてしまう。