二度目の正直。《短編》
それからまた私はキョロキョロしながら
歩いては常磐君を探していた
どんっ
よそ見をしていた私は
人にぶつかってしまった
「すみませ……」
見上げた人を見るとすごくチャラそうな
金髪の男の人がいた
なんか嫌な予感しか……
「あぁっ?ぶつかってんじゃねーよ」
「す、すみません…」
「謝って許される問題じゃ……
って、結構可愛い顔してんじゃ~ん
俺と回ろうよ?」
へ……?
可愛い顔…?こんな私が…?
じゃなくて!断らなきゃ。
「あ、あのごめんなさい…」
「は?ぶつかってきたあんたに
断る権利ないだろ、早く来いよっ」
言ってることは最もでございます…
で、でも私には常磐君を探すという
使命があってですね…!
「や、やめ…っ「離してあげれば?」
私の言葉を遮って腕を掴まれる
え、この声は……
「常磐君……」