二度目の正直。《短編》
「か、彼女できたっ?」
テンパった私は変なことを聞いてしまった
これじゃ墓穴掘ったようなもんじゃんっ
常磐君も少しポカンとしてる
「ごめん…今の忘れ…「くくっ」
突然、笑い出す常磐君。
え、え……?
「川村さん、変わってないね」
「え、常磐君だって…!
かっこよくなったけど!」
あぁぁぁ、
また変なことを言ってしまう。
私の言葉にまた笑い出す常磐君
「彼女いないよ」
そっか…
常磐君の言葉に胸を撫で下ろす
まだ常磐君が好きなんだって実感する。
全然諦められてないなと思う
「川村さんは?新しい出会いあった?」
その聞き方はずるいよ、常磐君。
私の告白のことまだ覚えてくれているんだって思ってしまう。
「あるわけないよ!だって…っ」
そこまで言ってハッとする
私は何を言おうとしてたの?
ただ少し話すだけで良かったはずなのに。
また伝えようとしてる図々しい自分がいる
「だって、何?」
でも、常磐君は容赦なく聞いてくる