二度目の正直。《短編》
「な、何でもないよ…っ!
あ、そうだ、常磐君は執事の
格好しないの?」
「……しないよ、俺は裏方」
ええ、もったいないなぁ…
「川村さんの高校の文化祭はいつ?」
「え、私の?来週だよ」
「へぇ……」
常磐君が私のこと聞くなんて珍しい。
まぁ、話はできたし、よかった…
「私そろそろ帰るね
常磐君。じゃあね」
「うん、またね」
あぁ、また常磐君が挨拶してくれた!
それだけでも嬉しい。