二度目の正直。《短編》
side Kanata
――― side Kanata ―――
中学の卒業式の日。
クラスメートの川村 雪乃が
俺に告白してきた
『す、好き!…でした』
『でした』ってどういうことだ。って
思ったけど、川村さんの気持ちは
ちゃんと伝わった
でも、俺は川村さんのこと好きなわけじゃないし、好きな人だっていない。
だからってただ「ごめん」というだけじゃ
川村さんだって傷付くだろう。
だから俺は
『高校で新しい出会いがあるよ』
と言ったんだ
その時の川村さんの顔は複雑な顔だった
余計、傷つけてしまったのだろうか?