二度目の正直。《短編》
今日は卒業式。
私たちが住んでいる町は田舎で
人数が少ないため、1クラスしかない。
中学3年間は同じ人たちと過ごしてきた
そういう訳で、
好きな人もクラスメートである。
「雪乃~、常磐君に告白するんでしょ?」
「う、うん…どうしよう。
式どころじゃないんだけど…」
私の好きな人は常磐 叶多(ときわ かなた)
いつも冷たいんだけど、
たまにさり気なく優しい。
そういうところが好きなんだ