二度目の正直。《短編》
え?
私のことが…好き?
「か、からかわないでよ…っ」
「からかってないよ、本気」
真剣な目で微笑んで見つめてくる。
「だ、だって卒業式の日……」
「あの時は好きじゃなかったよ。
でも、先週久しぶりに川村さんに
会って、川村さんと話してたら…
面白いなって思った」
お、面白い……?
それはどういう……
「コロコロ表情が変わることとか、
まだ俺の事好きだって
わかりやすいこととか?」
常磐君がニヤッと笑う
ゔ…バレてたんだ…
「そういう川村さん見てたら、
可愛く見えて、すごく愛しくなった」
常磐君の言葉にぼっと顔が赤くなる
「ほら、赤くなった」
そう言って常磐君は私の頬に手を添える
常磐君の言葉一つ一つに
胸がドキドキと音を立てる