二度目の正直。《短編》
「どんな関係があるっていうんだよ?」
「俺たちの関係?
ふっ、それこそお前には関係ない
いいから邪魔なんだよ、去れ。」
自分でも驚くくらい冷たく低い声が出た
今はこいつにムカついてるんだよ
川村さんは俺の言葉にビクビクしてる
ふ、可愛い……
いつの間にか着ぐるみは逃げていった
俺は冷たい顔のまま川村さんに言った
「川村さん、狙われすぎ」
自分が可愛いってこと自覚しろよ。
意外とモテるんだから、あんた。
「ご、ごめんなさい…2回も」
「本当だよね」
そうは言ったものの、
俺が守るからどうだっていいんだけど。
でも、川村さんは
すごく申し訳なさそうな顔をして、
「ごめん……じゃあ、私仕事が…」
そう言って俺から逃げようとする